お風呂の効用とは。
血行をよくし、寒さを防ぐ。新陳代謝を高める、心身のリラクゼーションで疲労を軽減するなどさまざまな効用があります。
とにかくお疲れの現代人。会社、学校から、近所つきあいまで、疲労やストレスの原因はどこにでも転がっています。心と身体をリラックスさせる空間として浴室やお風呂を充実させようという考えが、現在ひろがりつつあります。風呂のルーツは蒸気と熱気を合わせた、現代のサウナのような石風呂といわれています。石風呂は山から集めたシダや松の葉などの枯葉を内部で焚き、燃え尽きたところで灰などをかき出します。そして床にはむしろなどを敷き、海草類や薬草などと一緒に蒸します。その後、裸に近い状態で入室するというもので、身体を洗うというより、健康を考えたものといえそうです。今のように湯につかるスタイルの浴室は、江戸時代以降、銭湯の発達によってひろまりました。そして、冬至にゆず湯をたてたり、5月の節句にしょうぶ湯を楽しむなど、日本人ならではの風呂文化が形成されていきました。最近は入浴剤のバリエーションも豊富になり、自宅で気軽に温泉気分が味わえます。また、西洋風のハーブやアロマテラピィ(芳香治療法)を取り入れた入浴方法も、雑誌などに紹介されています。家のお風呂を気泡風呂やジェット風呂にされるお宅も増えています。
お風呂の効用は冬は血行をよくし、寒さを防ぐ夏は発汗を促し、入浴後は爽快感を得られる新陳代謝を高め、痛み、こりを緩和する垢や汚れを流して、清潔にする心身のリラクゼーションで疲労を軽減するなど、さまざまです。最近では、身体を洗い、温めるだけの入浴方法から、半身浴や中温反復入浴法など、一歩進んだ入浴スタイルのバリエーションが、どんどん広がっています。これまで、お風呂の湯温は42度ぐらいがよいとされてきましたが、リラックスするためにはもう少し低い温度のほうがよいことが、最近の研究で分かってきました。このほかにも、安眠するためや便秘を治すための入浴方法が研究されています。最近は自由に湯温が調整できる給湯器もあります。身体の調子や気分に合わせて、さまざまな湯温のお風呂を楽しんでください。
【カラダに効く目的別入浴方法】目的 温度 時間・回数ストレス解消 40度以下 長くゆっくり(10〜15分)安眠 38〜40度 長くゆっくり寝起きをよくする二日酔い解消 42度以下 短時間筋肉の疲れをとる 42〜43度 長時間(反復で、水をかけても良い)足のむくみ、疲れをとる 40度前後 長くゆっくり(湯はたっぷり、深くつかる)肩こり、腰痛 40〜42度 長くゆっくり夏ばて解消 34〜35度42〜43度 かぶり湯後、5分入浴シャワー(上下を反復)冷え症 40度、水 反復美肌効果 38〜40度 中時間(5分)低血圧 42〜43度 短時間を反復高血圧 38〜40度 超長時間(20〜30分)便秘(けいれん性)便秘(直腸性) 42〜43度 シャワーを腹部に当てる浴槽内での複式呼吸半身浴は38度くらいのぬるめのお湯に20分間、みぞおちまでつかる簡単な方法です。肩までお湯につかると、水圧によって心臓や肺に負担がかかりますが、半身浴ならその心配がなく、身体を芯からじっくりと温めます。お年寄りや血圧の高い人、心臓や肺の悪い人に最適です。
【カラダに効く目的別入浴方法】




